オフセット印刷　同人誌印刷 用語集

同人誌印刷 用語集「オフセット印刷」

 

オフセット印刷とは印刷方式のことです。

同人誌印刷ではこのオフセット印刷とオンデマンド印刷が主流です。

オフセット印刷は液体のインクを使い原稿から版を出力して印刷機で印刷します。

オンデマンド印刷はおおざっぱに言うとトナーを使うプリンターなどの出力機のようなものです。

それぞれ特徴や長所、短所があります。

 

オフセットという語源ですが、大昔は台の上に紙を乗せ、

版にインクをつけてその版を紙に押し付けて印刷していました。

版画のような感じですね。

それがある時、紙を乗せるのを忘れ版のインクが直接下の台についてしまった。

その後に紙を乗せて印刷したら台についていたインクが紙の裏に写った。

そこからオフセット印刷が生まれたようです。

紙をセットしなかったからオフセット。

これが語源です。

 

現在のオフセット印刷は印刷機にPS版、CTPといったアルミ製の版をつけます。

版についたインクを一度ブランというゴム製のものに転写し、それをまた紙に転写して印刷します。

実際はもっと複雑です。

CTPといった版は機械で画像を転写するのですが、その表面は画像があるところが油性となじみ、

画像がないところは水性となじみます。

簡単にいうと水と油が混ざらないことを利用した方式です。

 

オフセット印刷機の種類は大きくわけると、

・巨大なトイレットペーパーのような巻き取り紙を使う輪転と、一枚づつわかれた紙を使う平台印刷機

・4色機、5色機、単色機といった一度に何色刷れるかといった種類

・片面づつ印刷するか両面一度に印刷できるか

・A3サイズの小さな紙を使うものやB0サイズなど大きさの種類

・インクが自然乾燥のもの、UVなど特殊な光をあてて乾燥させるもの

このような種類分けができます。

どれも液体のインクと版を使い水と油の反発を利用する方式は一緒です。

コーシン出版にあるオフセット印刷機は1時間にだいたい8000枚くらい印刷できます。

 

同人誌印刷所ではオフセット印刷とオンデマンド印刷の両方をやる会社、

どちらかしかやらない会社があります。

少ない部数はオンデマンド印刷で、部数が多くなるとオフセット印刷、

というイメージではないでしょうか。

ちなみにコーシン出版の同人誌はすべてオフセット印刷です。

 

オフセット印刷をしている動画を撮ってみました。

@kousinsyppan

本の本文を印刷してます。B6の本32ページ分の両面が一度に刷れる機械。#印刷機 #同人誌

♬ オリジナル楽曲 - コーシン出版 - 印刷会社 コーシン出版

同人誌ではありませんが、本の本文を印刷しています。

これは両面機といって、本文の表と裏が一度に印刷できます。

A5の同人誌なら32p分、B5なら16p分が一枚の紙に印刷できます。

印刷機は割と音が大きいです。